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2015.09.18監督・作品情報

【レポート】「松永大司監督短編特集」上映後トークショー

9月12日(土)アミューあつぎ映画.comシネマで「トイレのピエタ」上映記念「松永大司監督短編特集」が開催されました。ndjc2010完成作品『おとこのこ』、「死と恋と波と」が上映され、上映後には松永監督と来年秋に新作の公開を控えるndjc2008参加作家中野量太監督、そしてMCに小川真司プロデューサーを迎えてトークショーも行われました。

 

上映作品
ndjc完成作品『おとこのこ』、「死と恋と波と」
日時
9月12日(土)
15:40~『おとこのこ』「死と恋と波と」上映
16:30~トークショー
【登壇者:松永大司監督、中野量太監督、小川真司プロデューサー(MC)】
場所
アミューあつぎ映画.comシネマ(神奈川県厚木市)

 

(左から)小川真司プロデューサー、松永大司監督、中野量太監督

 

小川プロデューサー(以降小川P):MCを務めさせていただきます、プロデューサーの小川です。先程上映した「死と恋と波と」のプロデュースをしています。

中野監督(以降中野):中野量太と申します。「チチを撮りに」(2012年)という映画を劇場公開してそれからしばらく身を潜めていたのですが、今年映画を撮りまして来年に初の商業長編映画を公開することになりました。(松永監督とは)お友達です(笑)。

松永監督(以降松永):監督の松永です。今日はどうもありがとうございました。楽しい話しができたらと思います。よろしくお願いします。

 

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―ndjcについて

小川P:二人はndjc出身ということで。中野監督が2008年、松永監督が2010年に参加したんですね。

松永:そうですね。今年は僕のほかに岨手由貴子監督(「グッド・ストライプス」公開中)、小林達夫監督(「合葬」9/26公開)、来年は中野監督(「湯が沸くほどの熱い愛」2016年秋公開予定)と、やっと商業デビューする監督が出てきた。

中野:やっとndjcの意味がね(笑)。

松永:よかったですよね。ほんと、監督目指そうとしてる人はndjcに応募するといいよね(笑)。

小川P:中野監督は今日松永監督の短編をご覧いただきましたが、いかがでしたか?

中野:『おとこのこ』(ndjc2010完成作品)は観たことがあるんです。松永監督って独特な台詞の語り口と、リアルなんだけどどこか観念的というか…だけど空間を上手いこと作っていて、松永節みたいなものがあって。ストーリーでもっていくのではなくて、人を丁寧に描いて、観念的なようなすごいリアリズムがあるような松永節でどんどん魅せていくっていう…そういうところが面白いなと思っていて。『おとこのこ』はその最たるものなんじゃないかなと。

松永:そんな気がしますね。『おとこのこ』はシナリオも自分で書いていて、自分の作りたいものを作るということでは僕の、「トイレのピエタ」とかの原型となっているものですね。

 

 

―海外映画祭について

小川P:松永監督は僕と出会って「トイレのピエタ」を作ったわけだけど、中野監督はやっぱり「チチを撮りに」がよかったということですよね。

中野:そうですね。きっかけは、「チチを撮りに」という映画を撮って、あれが評価されて僕を知ってもらって。

松永:あれはもう海外にもいったし、大成功ですよね。

小川P:何カ国くらいで公開したんですか?

中野:公開はそんなに…あんまりもう最近情報が入ってこないんで(笑)。あ、でもイスラエルで大ウケで、イスラエル向きだったんです(笑)。

小川P:海外の映画祭に行くと日本と違う反応がけっこうあって。どっかんどっかん笑うよね。

中野:インドなんかすごいよ。途中で拍手とかするし。自分の好きなシーンで「わぁーお」とか言うし。 で、エンドロール始まった途端ドワーっと帰る。

松永:余韻もなにもないんだよね(笑)。

中野:そのかわりしょっちゅう映画を観ていて、生活の一部なので電話も出るし、映画も楽しむし。ちょっと日本とは違う感じがしますね。もともと世界に通用する映画を撮りたいと思っていたんですけど、(海外の映画祭に)参加させていただいてなおさらそういう映画を撮りたいと思うようになりましたね。

 

 

 

―これから

小川P:では、そろそろ時間ということで、最後に二人からひとことずつお願いします。

中野:(最新作「湯を沸かすほどの熱い愛」の)公開はまだ1年くらい先で、なかなかまだ観る機会はないと思いますが、「観たいねぇ」ってみんなで言いあっていただけたら(笑)。よろしくしくお願いします!

松永:若い世代にも、面白い監督、才能のある監督がいっぱいいると思うんです。だからどんどん新しい監督が出てこなくてはいけないと思うなかで、映画という世界を循環させていくためには、ぼくたちのような若い監督の映画を観てくれるお客さんが必要だと思っています。だからこういう若い監督の作品に足を運んでいただいたことに感謝します。ハズレのときもあるかもしれないけど、大きな収穫をもらえることもあるのが映画だと僕は信じていて。これからは、できれば僕たちをごひいきに。

小川P:やっぱり観にきていただけるお客さんがいてこそなので。だからぜひ、お客さんには続けて映画をみていただき、我々は続けて映画を作るということで。

松永:そうですね。それで、「トイレのピエタ」が今日から2週間(9月12日(土)~25日(金))アミューあつぎ映画.comシネマさんで上映していただけるということで、もし観て「よかったなぁ」と思ってくれる人がいたら、ぜひ周りに「よかったよ」と言っていただけたら。そうやって映画が成長していったらいいなぁ…と思いながら(公開から)3カ月間上映が続いて、ありがたく思っています。本当に今日はどうもありがとうございました。

 

会場は度々笑い声に包まれ、和やかなムードのまま終了しました。
ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました!

★★アミューあつぎ映画.comシネマでは、9月25日(金)まで松永監督最新作「トイレのピエタ」上映中!ぜひ劇場でご覧ください。

★★中野監督最新作「湯を沸かすほどの熱い愛」は、2016年秋全国公開予定!お楽しみに。

 

「アミューあつぎ映画.comシネマ」公式サイト
「チチを撮りに」公式サイト
「トイレのピエタ」公式サイト
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