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2020.11.24ndjc情報

「90分程度の映画脚本開発」最終選考者、谷本佳織監督に決定!

ndjc2020では11月20日(金)、「90分程度の映画脚本開発」*企画プレゼンテーションをスペースFS汐留で開催し、このたび最終選考1名を選出しました。

今回はコロナ対策のため密を避ける人数での実施となりましたが、そのような中でも日本映画製作者連盟4社、日本映画製作者協会の制作プロダクション各社をはじめとした映画業界関係者様にお集まりいただき、5名の企画を披露することができました。

*[90分程度の映画脚本開発]
ndjc製作実地研修修了者およびワークショップ参加者を対象に脚本を募集し、一次選考通過者5名による企画プレゼンテーションを開催、その中から選出された最終選考者1名の脚本開発を実施するプロジェクト。

 

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左から谷本監督、フランスからリモート参加した田中監督、齋藤監督、船越監督、清水監督

 

【一次選考通過者/応募脚本】

谷本佳織監督(ndjc2011)  『旅打ち親子』
田中希美絵監督(ndjc2013 WS*)『ファミリー・プランナー』
齋藤栄美監督(ndjc2017)『小さな空を蝶は飛ぶ』
船越凡平監督(ndjc2017 WS*)『おやすみ さよなら またあした』
清水健斗監督(ndjc2018 WS*)『エデンの果実』
*WS=ワークショップ参加者

選考委員による協議の結果、脚本開発に臨む研修生として、谷本佳織監督が決定しました!

最終選考者に選ばれた、谷本佳織監督

最終選考者に選ばれた、谷本佳織監督


谷本佳織監督(ndjc2011) 『旅打ち親子』 

夢も希望もない人生を送る娘と余命わずかなパチンコ依存症の父親が
旅打ちをしながら日本を北上するロードムービー

【企画意図】

私には高齢の父がいます。今のところ元気ですが、いつ別れが来てもいいよう実は既に覚悟を決めています。遠く離れて暮らしているため会えるのは年に数回がいいところ。帰省する度「元気なお父さんに会えるのはこれが最後かも……」と思いながら実家を後にしています。父が生きているうちに親孝行しなくては、と頭では分かっているのですがなかなか上手くいきません。

父が亡くなってから後悔したくない。最期は心からの笑顔で見送ってあげたい。そのためにはどうしたらいいのだろう? そもそも父はどんな最期を迎えたいのだろう? そんな自問自答が本作を企画するきっかけです。いつかやってくるその日に備えて、私はこの映画で“理想的な親の見送り方”を描いてみたいと思いました。

本作はパチンコに人生を捧げた父親に愛想を尽かした娘が、父親とパチンコを打ちながら旅をする“旅打ち”に出ることにより、親子の関係を見つめ直し再生する物語。長い間すれ違ってきた親子が四六時中行動を共にすることによって互いに向き合い、時にはぶつかりながらも次第に相手を理解するまでの過程を描きます。そんな二人の旅打ちを通じ、人生で本当に必要なものは何なのかを問いかけ、限りある親子の時間を見つめ直したくなるような映画です。

誰もがいつかは経験する“親との別れ”。そんなシリアスな題材を扱いつつも、ユーモアと笑いに満ちたロードムービーとして制作していきます。

 

【谷本佳織プロフィール】

TANIMOTO_Kaori

1979年兵庫県生まれ。Los Angeles City Collegeにて映画制作を学び、帰国後は東映芸術職研修生の助監督として映画やTVドラマ、教育映画など数々の現場に携わる。ndjc2011で短編映画『あかり』(脚本/監督)を完成。2017年度京都映画企画市で時代劇企画『冬牡丹と人魚』(監督)が優秀賞を受賞。2018年に初長編監督作『花は咲くか』が公開。脚本作『大コメ騒動』が2021年全国公開予定。

 

【選考委員】*敬称略

T_negi
根岸吉太郎(映画監督)

T_kato_yoko
加藤正人(脚本家)

TTmasu
桝井省志(プロデューサー)

T_katsuki_yoko
香月純一(プロデューサー/ ndjc2020スーパーバイザー)

 

谷本佳織監督は今年度内に、講師による指導、シナリオハンティングも含めて脚本開発を実施いたします!

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